第23回 煌めくガラス絵展 ~夢~

2021年12月17日~2022年1月23日

 ガラス絵は、ステンドグラスの補修としてヨーロッパで開発され、清時代に中国に渡り、十七世紀頃日本へと伝わりました。当時は、ガラス自体がとても貴重なものでびいどろ絵、玉板油絵などと呼ばれました。十八世紀には司馬江漢が、十九世紀には葛飾北斎なども描いていたという歴史があります。

一九九二年、此木三紅大を中心に、数人の画家たちが描き始め、途絶えつつあるガラス絵を復活してその魅力を多くの方に伝えたいと一九九八年に「日本ガラス絵作家協会」を発足し、以来今日に亘り制作、普及活動を続けています。

ガラス絵は、平らな板ガラスの裏側に描かれます。それを表側からガラスを透して鑑賞いたします。最初に描いた色が表面の色彩となり、後から塗った色の層が絵画の背景となります。そして左右も逆になるため、描き手は工夫を凝らして描かなければならず、そこが魅力ともなっています。特に宝石のように煌めく光沢が美しく、今、静かなブームとなって参りました。

今回は、日本ガラス絵作家協会の会員二十二名による作品、約七十点を展示いたします。各作家一作品のテーマは夢です。それぞれの夢をご高覧下さいませ。

◎ 出展作家一覧

伊藤寿子  恩田みどり きよみずミチル 郡司恵子

小作陽子  小林タエ  佐藤公子    塩見 あき子

谷一穂   須之内靖子 高橋昌也    髙木円 

◯田中ゆみ  永田紅蘭  八田栄子    花澤三津子   

◯平岡祥子  平山弘   矢吹典子    やのふらんしすか 

渡邉美和子 ◯コノキ・ミクオ  (順不同)

◎併催  館所蔵・茶道具名碗展 & 時代蒔絵琴展

  

  

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