コノキ・ミクオ&出井保勝二人展

2022年10月14日~11月27日

出井保勝は1932年静岡県浜松市生まれ。千葉県印旛村にアトリエを構えて28年になる。

金沢美術工芸大学で油絵を学び、卒業後はフリーデザイナー、アートディレクターを経て、美術雑誌、建築雑誌等の出版に携わっていたが、60歳を前に全ての職を退き、現在まで画業一筋の道を貫いている。一時期はトライアングル・シリーズという三角形の幾何学に色彩を織りなす作品に取り組み、今また新たな無限の創造世界に没頭している。とかく難解といわれている抽象絵画でありながらその作品群は頗る明快で、心地よい世界を創り上げている。

一方のコノキ・ミクオは1937年東京都生まれ。1982年、千葉県匝瑳市に住居兼アトリエを設ける。

少年時代から画家を志し苦学して武蔵野美術大学を卒業後、ローマ・アカデミア美術大学に留学した。その大学教授であったイタリア彫刻界の巨匠・ザッキン先生より、日本に帰ったら彫刻もやりなさいと言われていたという。1993年ガンダ彫刻に目覚めて以来、海外でも注目され、制作活動の半分は立体作品に取り組んでいる。

ガンダとは銚子近辺の方言で、使い古されたもの要らなくなった道具などの鉄屑のことだ。コノキによって生まれ変わった生き物たちのざわめきが聞こえてくる。

二人のコラボレーションは全く異質でありながら何故か共鳴し合って、互いの作品の新鮮な世界を見せてくれる。

絵画と彫刻、合わせて約50点を展示。明朗でユーモラスでワクワクするような生命讃歌の芸術を、混沌とした今こそ多くの皆様に是非味わっていただきたいと思います。

 

 

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