書家による絵画の模索 平野義明 遺作展

2023年12月1日~24

 

平野義明(1934年~2023年)は、千葉県立匝瑳高校卒業後、香取郡の小学校に勤務。その間、長期派遣研究生として早稲田大学にて「美術の評価」を研究。その後、県内にて各小学校に勤務、小学校校長まで務めた。県図工・美術教科指導員、千葉県造形部会理事などを歴任して美術教育の指導にあたった。退職後、幼少のころから好きだった絵と字を、生涯をかけて追及した人である。

絵や字の既成概念や拘束されたものを無視した、線や形、色で構成を求めた作品づくりを長年研究してきた。書も絵も似ていて、形態とリズム、調子が単に文字の羅列でなく、ハーモニーになっているという事に気が付いたという。

書道芸術院審査会員であり千葉県書道協会会員であった氏が、書道家として試行錯誤を繰り返しながら創出した、現代アートとしての書と絵の融合という、独特の絵画的表現は、現代アート実験展に参加して実を結んだ感がある。

油絵・書の他、スケッチブックや資料ファイルなど、約60点を展示いたします。是非ご覧ください。

◎併催  館所蔵・茶道具名碗展・時代蒔絵琴展

 

 

 

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