永谷二三子の猫絵展

~wood mosaicで描くネコの世界~

                  

 

紅葉の季節にふさわしく、香ある木片モザイクの珍しい作品をご紹介いたします。

 永谷二三子さんは東京都出身、1934年生まれ。40代後半に木芸画に出会い創作の世界に入った。

スタートはごく普通の趣味だったが、成人学校のカリキュラムを終了してからも勉強を続け、3年後には

川崎市の美術展でグランプリを受賞する程のめり込んでいった。

そして初個展の際、通りがかりに見てくれた美大生に「面白いけどデッサンが全然できてないね」と言わ

れた永谷さん、絵の勉強をした事がないと言うとその学生が「武蔵野美術学園に、試験なしで入れる

教室がある」と教えてくれた。子育てを終えご主人の定年時期に始まった学園生活はそれから五年間

続き、柔らかい心と強靭な心を併せ持つ永谷さんの作品は大きく更に成長を遂げた。

 優しく懐かしい色合いのセピア色、細かく切った木の薄い板をモザイクにして張り付ける。

何十種類もの木片の自然の色や木目を生かしながら制作していくという、根気とセンスがいる仕事だ。

描かれているのは猫。飼い猫たちが良いモデルとなって、行き詰ったら猫と一緒に悩む。

そうやって描かれた猫たちは、キャンバスの中で思い思いのポーズをとってなんと生き生きしていることか。   

代表作品18点を回顧展示いたします。素晴らしいWOOD MOSAICの世界をご高覧くださいませ。

         

        

        

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